竹ペン ペン軸「桜」のセットです。
この作品は、私の木工の師匠、琴一さんの作品です。もの作り大好き人間の琴一さんが素材の竹探しから、治具、専用の機械まで手作りし、長い年月をかけてコツコツ作り上げた「竹ペン」です。
なぜ作ったのか?
元々絵を描くことが好きで、自分でベンシャーンのような絵を描きたく、ペンの研究から始まったようです。
この竹ペンの特徴は何か?
一回インクに付けたら長く書ける。
ペン先にかける圧の力加減、ペンの角度によって文字を太くしたり、細くしたり自在です。
説明が長くなってしまいましたが、以下は、竹ペンの詳細です。
竹のペン先2本、桜の木で作ったペン軸1本、ペン置き、桐箱のセット販売となります。
専用の桐箱に入ったセットになっていますので、贈答品としても喜ばれます。
<ペン先の説明>
ペン先は、繊維が最も強靭で弾力と粘りのあるマダケを使用しています。しかも5年以上成育したマダケの地上から3~5節までの厚肉部分のみを、専用道具を自ら製作して手作業で丁寧に仕上げています。
ペン先は竹(マダケ)を使っていますので、金属やガラスに比べると磨耗しやすい(筆圧にもよります)ですが、長時間使い込むことで文字が少しずつ変化してあなただけのオリジナルペンとなります。しかし、ペン先は竹製ですので、多少の研磨が可能です。そのため、商品には耐水ペーパーもお付け致します。磨耗して来ましたら、優しくこすって下さい。ただし、繊細な加工が必要ですので、お買い上げの際には説明書もお付け致します。
書き味は、竹とは思えないほどスムーズです。しっかり、きれいに書けます。ペン先は竹の皮と肉の部分に隙間を入れて、鳥の口ばしのように作っています。この隙間にインクが溜まるようになっていますので、一回インクにつけるだけで原稿用紙一枚分くらいは軽く書けると思います。
(使用する紙、インク、筆圧などにより違う場合がございます。)
(ご使用後はよく水洗いしてティッシュ等で余分な水分は拭きとって下さい。)
ペン先は交換可能です。
<ペン軸の説明>
このペン軸は、桜の木を使用しています。
このペン軸にインクが付いても染み込まないよう、漆の一種であるカシューを塗って仕上げています。
サイズは、ペン軸の長さ約173mm、太さ約13.5mm。
ペン先の長さ約38mmです。
全て手作りしておりますので、サイズには若干の違いが出てしまいます。ご了承下さいませ。
<セットの内容と写真の説明>
ペン先2本、ペン軸1本とペン置きのセットです。使用後蛍光灯などの紫外線にあてることによって、カビの発生を抑制するため、桐箱のふたはあえてアクリル板で作っています。
ペン先の拡大写真です。竹の本体と皮の間の部分に隙間を空け、そこにインクが留まるように作ってあります。